古くからのカメラファンにはショックなニュースが続いている。
ニコンがフィルムカメラ事業から事実上の撤退
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060111da008daコニカミノルタ カメラとフィルムから撤退
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060119da003daコニカミノルタ、フィルムスキャナーや双眼鏡も撤退
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060120da001da直接的な影響というと、カメラはニコンもコニカもミノルタも使っていない(昔コニカの現場監督を持っていたけど)し、フィルムも長いこと使っていないので、影響はない。
が、フィルムスキャナーと、スポットメーターがミノルタ製なんだよな〜。消耗品のアフターサービスさえしてくれれば別にかまわないのだけど
それより気になるのは、この業界全体の行く先。
とりあえず、一眼レフのみに話を絞ると、僕がカメラを手にしてから、20年以上にわたってカメラといえば
ニコン、キャノン、ミノルタ、ペンタックス、オリンパス
のいずれかであった(洋物は除く)。ニコンは完全撤退ではないけど、このうち3社がフィルムカメラの1眼レフから手を引いた、もしくは引きつつあることになる。
デジタルカメラに押され、フィルムカメラが先細りなのは分かっていたが、動きが始まってみればあっという間だった。
ニコンなんて、そもそも売り上げに占めるカメラの割合なんてすでにそれほど重要ではなくなっているので(メインは確か半導体)、「ニコンブランド」を確立したカメラ事業は大事にすると思っていたんだけどなあ。
当面、気になるのは、現在使用中のカメラのメーカーであるペンタックスがどうなるかだ。
ペンタックスは、オートフォーカス化のときも、デジタル化のときも、他のメーカーには後れを取った。明らかに、時代の先端に乗っかるのは上手ではないメーカーだ。
でも、
中盤カメラの一眼レフとか写真性能を徹底的に高めた
特殊な天体望遠鏡みたいな、「これで採算取れるの?」というようなごく一部のマニア向けのニッチな製品を、長年にわたって作り続けている実績がある。中盤カメラも望遠鏡も、愛用している製品があるが、とっても質実剛健なつくりで、最近の多くの工業製品とは一線を画すスバラシイものだ。
僕としては、デジタル一眼にも興味はあるが、まだまだここぞというときはフィルムカメラを使っており、当分は付き合う予定だ。
フィルムカメラの一眼レフは、この先ニッチな製品の仲間入りするであろう(すでになってる?)
そんな状況でも、ペンタックスなら細々と作り続けてくれるんじゃないかな〜という期待はある。