第一弾は氷ノ山。finetrackのHさんから、「山頂から北斜面の新ルートに行きませんか?」というお誘いをいただいた。この冬、山には行っていないがこのあたりの地図は飽きるほど眺めていたので、すぐにピンと来た。二つ返事で参加決定である。
氷ノ山国際スキー場の最上部から、9:00過ぎにスタート。
抜けるような青空で、すでに気温はかなり高いが、北尾根(通称流れ尾)は程よく雪が締まり、スキーはザックにつけてつぼ足で歩きだした。

尾根上、雪庇はほぼ落ち切っているようで、気楽に歩ける。流れ尾は斜度はきついが、危険を感じるほどではなく、どんどん高度を上げることができて効率の良いルートだ。

尾根の合流点を超え、ようやく、狙っている北斜面の全容を見ることができた。素晴らしい斜面だ。

地図上、1380mの崖マークのところだけが、ちょっと難しい。崖に沿って右手にトラバースしていくと、崖が切れているシュートを発見。ここを超えればあとは楽勝だ。

最後に北斜面上部をトラバースして山頂へ。これからここを滑ると思うと、気分が高まる。このような高揚した気分は、やっぱり山じゃなくちゃ感じられないよなあ。
2時間もかからず山頂到着。このルート、氷ノ山登頂の最短ルートかな?
しかし、あとから見直すと山頂の写真が一枚もないな…

ゆっくり休憩して、山頂からの大斜面にドロップイン。目指す谷は、山頂から一直線に北に延びる谷で、流れ尾のすぐ西の谷である。

上部は広々とした胸のすくような急斜面だ。歓声とともに一気に高度を下げていく。気持のいい疎林だ。

最初の関門の崖が連なるところ。登り途中でインスペクションしてあるので問題なし。

次第に沢が狭まってくるが、まだまだゲレンデ並の快適さ。

テレマークターン決まってます。

沢状になってしばらく行くと、ノドになっているところに行きあたった。右岸側に回避することができる。

下部はやや狭く、小さなデブリなども出てくるが、十分滑りやすい斜面だ。950m付近まで滑って、予定通り滑降終了とした。

あとは、150mほどの登り返し。雪がすっかり緩んで、この登り返しが一番疲れたかも。
こんなブナの大木がしんどい登りを癒してくれる。東尾根と比べて、人工林がほとんどないのが良いね。
13:30頃、スキー場到着。いやー、報告を見たことがないのが不思議なほど、短時間で行けて、滑りもGoodな好ルートであった。若干危険個所があるため、初級者にはお勧めできないが、中上級者には文句なくお勧めルートだ。今の時期なら、雪崩の危険もほとんどないだろう。
パウダーの時期も有望とは思うが、雪崩に対する慎重な判断が必要かな。
3月31日追記:この谷の名前は、「ネジレ谷」ということが判明。タイトル変更した。
テレマークがきまってますねえ
わたしも練習してるんですけど山の中で滑るまではいかなくてゲレンデで練習の日々です。
はやく上手くなってパウダーを滑りたいです。
カヤックもされているのですね。
テレマークの醍醐味は、やはりバックカントリーです!思い切って山に繰り出してみてください。