2005年09月18日

京都北山・地図読みハイク

彼女が珍しく、京都の北山に行きたいと言う。なんでも、最近買ったヤマケイの「山岳地形と読図」という本にきた山のあるコースが地図読みモデルコースとして紹介されていて、現地で確認しながら歩きたいのだと。

で、出かけた場所は桟敷ヶ岳西方の城丹国境尾根。大森キャンプ場を起点に沢を詰めてナベクロ峠に上がり、尾根をたどって飯盛山の手前の鞍部から林道に降りて大森キャンプ場に戻るコースだ。
さて、後からついて歩いて感じた地図読みのポイントをいくつか。赤い線がたどったコースだ。

map1.png
この沢は全体的に藪や倒木がひどく、見通しが悪い。特にA地点から目的の沢の出会いくらいまでは、木が伐採されてひどい藪になっており、藪にめげて地図読みがおろそかになっていたか、彼女は手前のB沢を目的の沢と勘違いしていた。
が、実はA地点からすでに、勘違いした沢も、その先の尾根も、その尾根を回ったところが沢っぽくなっていることも、見えていた。目的の沢より先はしばらく沢はないので、これが目的の沢だということは容易にわかっていた。
一般的に、沢中のナビゲーションは見通しが悪い分尾根上よりも難しい。
そんなときも、「この先はこうなっているはず」という目で見ると見えにくいものも結構見えるものだ。
つまり、尾根上にいるとき以上に地図読みを先行させ、先の地形を予測することが大事ということになる。
現時点では、まだ「現在地読み」を脱していない感じだ。

map2.png
IMGP2439.jpg
このあたりの城丹国境尾根は、緩やかで非常に歩きやすく、自然林が広がる気持ちのいいところだ。
尾根上のナビゲーションは、おおむねよく読めて、現在地との対象もできていた。ただ、地図を単独で見てしまって、コンパスを併用することが少ないのがちょっと気にかかるかな。

map3.png
D周辺の地形は、尾根が段違いになっていて「線をたどる」ナビゲーションがちょっと難しく、上記の本でも地図読みのポイントとして挙げていた。
見るべき地形のポイントを聞かれて「左前方から平らな部分に入ってくる沢(E沢)の源頭を巻くイメージ」といったが、うまくつかめていなかったようだ。降り始めの尾根上、C地点にある地図にないピークにしばらく気をとられ、また沢の源頭を過ぎて先に行きそうになったので制止した。
この周辺は、確かにちょっと複雑ではある。が、このような地形を「面で」捕らえられるようになると、この部分は他に似た地形のない特徴的な部分であるということがわかり、実はすごくいいナビゲーションの目標として使えるようになる。
「線から面」が、次のステップかなあ。
ちなみにこの部分、別に尾根を下降しなくても、ピーク上からコンパスで方向を定めて平らな部分とその先のピークを捕らえるのでも十分だ。夜や、視界の悪いときなどは、むしろそうするのがベスト。

この尾根のFの区間は、本では「現在地確認は容易」と書かれていた。
でもちょっと、これには異論。
このような、地形図における「等高線1本だけの地形」というのは、信頼性はあまり高くない。実際、地図では細いピークが2つに鞍部がひとつと読めるが、実際は緩い鞍部が2つ3つあり、どれが地図上の鞍部に当たるのかはっきり特定できなかった。
このような場所で、確実に現在地を特定しなければならない場合などに、歩測を使うこともある。
ただ、今回のケースはその先のG地点から始まる急な下りと飯森山の手前の鞍部が極めて明瞭なので、「先の斜面で容易に現在地がわかるのでこの部分を細かく読む必要はない」というのが正しい読み方だと思う。

さて、鞍部から先の解説で登山道に出てからを「記入は登山道線だがしっかりとした車道である」と書かれているが、筆者は明らかに大きな勘違いをしていた。
どんな勘違いをしているかは、実際に歩いて確かめて。

あ、部分的に文句つけたけど、この本、単なる「地図の読み方」ではなく「ナビゲーション」の結構深いところまで書いていていい本だと思う。




posted by S.A at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 地図から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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