2007年07月18日

沢登りで使えるデジカメ

2007_0626showerclimb.jpg
以前のブログで、アウトドア用のデジカメとして、さんざん悩んだ末にFinePixF30+ディカパックという組み合わせを選んだことを書いた。この記事はその続き、特に「沢登り」で使えるデジカメについて考えてみたい。

というのは、結局のところ、時には水没し、断続的に水がかかり、時には泥壁の中を這いまわり、しばしば非常に光量の少ないところでの撮影を強いられる、沢登りこそが、アウトドア用途の中でももっともカメラにとってシビアな使い道ではないかと思うからだ。沢登りで十分使えるデジカメならば、その他の用途でもまず困ることはないだろう。(とはいえ、その他の用途でも最適、とは限らないけどね)

まずは、FinePixF30+ディカパックの組み合わせに対する事後評価であるが…
結果として、かなり満足している。「沢登りで使えるデジカメ」として十分お勧めできるものだ。
なんといっても、ISO800くらいでも十分常用できる高感度耐性のおかげで、暗いゴルジュの中でも、失敗写真は格段に減った。レンズ性能も優れているのだろう。水流や、苔など、細かい質感の物の描写力もなかなかのものだ。解放F値が2.8と明るいのもよい。
ディカパック越しの操作も、F30には回す、ひねる操作系のボタンがモードダイヤルくらいしかないため、慣れればそれほどストレスは感じない。防水性で不安を感じることも今のところなかった。
不満もないわけではない。
一番の不満はディカパックのレンズ面のプラスチックのコーティングが貧弱なため、逆光にかなり弱いことだ。
カメラの不満も2点ほど。まず、広角側が換算36mmスタートというのは、やはり物足りない。せっかくの大滝を前にして、どう下がっても滝の一部しか画面に収められないことがしばしばある。
また、露出が明るめに出るためか、晴天時に滝などを撮るとかなりの確率で白とびする(もっとも、現在のデジカメの諧調を考えると、白とびするな、というのは結構厳しい要求ではある)。これは、露出をマイナス補正して対処しなくてはならない。

現在の、F30+ディカパックを購入して以降も、アウトドア、特に水にぬれるアウトドアで使用可能なデジカメについては継続して検討しているが、今のところこれに代わる決定打がない。今、新たに選べと言われても、ディカパック+F31Fd(F30のマイナーチェンジモデル)を選ぶと思う。

とはいえ継続してきた「検討」の内容もせっかくなので書いてみよう。
僕が、沢登りで使えるデジカメに求める基準は、以下のようなことだ。
1.ISO800の高感度で、実用に耐える画質を持っていること。経験的に、ISO800、F2.8くらいあれば、沢でのほとんどのシチュエーションでノーストロボで手ブレしない程度のシャッタースピードを確保できる。手ブレ補正機能があれば、感度はもっと低くてもよい。
2.もちろん、防水であること。
3.レンズの広角側は、広ければ広いほどよいが、「使える」かどうかには直接関係がないので、優先順位は1,2より低い。

また、防水を実現する方法としては、以下の3つほどがあげられる。
1.防水デジカメを使う。
2.メーカー純正防水ハウジングを使う。
3.僕がやっているように、汎用防水パックに好きなデジカメを入れて使う。

まずは、防水デジカメ。工事用などの特殊なものを除くと、現行品では、オリンパスのμ725SW、μ770SW、ペンタックスのW30がある。
ただ、両機種とも、ISO800での画質は結構厳しく、手ブレ補正もない。暗い沢中で、ノーストロボで使えるか、というと正直苦しいだろう。
それでも、単体で防水の利便性は大きいのは確か。防水モデルの中で、どれかひとつ、というのならば、W30がお勧めだと思う。レンズがわずかに明るく、レンズバリアのない保護ガラスのみの構造をとっているからだ。飛沫が絶えずかかるような状況では、レンズバリアは水きれを悪くして邪魔なだけ。実際、先日の山行でメンバーの一人がμ770SWを使用していたが、できた写真は、かなりの確率で水滴が写りこんでいた。

次に、メーカー純正防水ハウジングを使う方法
主要メーカーの売れ筋モデルには、だいたい用意されているので、選択肢の豊富さと安心感、という点では、お勧めだろう。ただし、とにかくでかく、重く、ごつくなってしまうことに耐えられるのであれば、という条件付きだ。
ほとんどの防水ハウジングは40m防水と、僕の使用目的から考えるとオーバースペック、値段も2万円前後と高く、100gそこそこのカメラにカメラの何倍もの重さのケースをあてがうのも馬鹿らしく、個人的には却下である。
ソニーのスポーツパックなどのように、3m防水程度のライトな防水ケースもないわけではない。ただ、残念なことにこの手のライトな防水ケースが、自分が使いたいと思うカメラで、いまのところ適合するものがないのだ。

最後に、汎用防水パックを使う方法。
この方法については、先に書いた「もっと広角が欲しい」という思いから、「28mmの広角、かつ手ブレ補正付」という条件で実際に販売店にディカパックを持ち込んでいくつかのモデルを試している。
Canon IXY Digital 900 IS→ズームレバーが左右にひねる操作方法で、パック越しでは非常に使いにくく却下。
Ricoh Caprio R6→レンズが太すぎてディカパックにおさまらない。
パナソニックのモデル→ぽちさんから寄せられた情報により、ディカパックでは使いにくいそう
という状況で,結局決定打がないまま今に至っているというわけだ。

フジのFinePixシリーズのコンパクトタイプのものに、広角レンズを搭載してくれないかなあ。

posted by S.A at 00:44| Comment(6) | TrackBack(0) | 写真・カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすがだ・・。
さすが野遊び人だ。
高尾工房の工場長も『う〜む・・』
って言ってそうだ。
Posted by こーいち at 2007年07月18日 13:19
すごく参考になりました。
現在使用中のデジカメが一部部品欠損したため、デジカメ購入検討中です。
どうせなら、沢に持っていけるものを!と思っていますが、ここまで考察は進んでいませんでした。

FinePixであればSDカードも使えるし。
う〜ん。私も研究します。
Posted by まー at 2007年07月19日 01:28
WPiを使ってますが。。
やっぱ画質が不満なのですよね。
W30はISO3200まで上がるようですが?いかがかな。
実は、起動やシャッターラグなどちょっと不満な点がありますが、水物での機動性は素晴らしいです。
わたしは、後付ケースはゴツクなり、収納も不便で、選ばないですね。
フツーに使える防水カメラは信頼性も高く便利です。
ファインダー付き、フジハニカムCCD(画質も)のWPiが欲しい!(もちSDのみ)
Posted by k1ro at 2007年07月19日 02:47
>こーいっつぁん

こういうの書いていると、ついつい長文に(^^ゞ

>まーさん
FinePix、よいですよ。ただ、僕的に一番お勧めなのは、F40fdよりも、まだSDに対応していないF31fdなんですけどね。これの後継モデルでは、必ずSDに対応してきそうだから、SD重視なら待ちもありかも。

>高尾工房長殿(笑)
単体防水モデルの気軽さも捨てがたいのですけどね。ぼくも、「沢登り」を重視しないなら、W30にします。
W30の3200はどうなんでしょうね。サンプル画像見た感じでは、800でもかなり苦しかったですので厳しいかも。
>ファインダー付き、フジハニカムCCD(画質も)のWPiが欲しい!
これはすごく同感。ついでに、28mmスタートのレンズを乗せてくれたら完璧!
Posted by 野遊び人 at 2007年07月19日 19:46
こんばんわ、長らくお会いしませんが、活躍は拝見させて頂いてます。
w30使ってます。防水には満足してますよ。沢はあまり行けてないですが(>_<)
画質もしろうとなので、こんなモンかなと、
だけど、3200は、もうひとつ画質が良くなくって、使えません。
それと、暗いのには弱いです。

前回沢で、岩角に当てたらしく液晶壊しました。(修理に5日掛かりました。)
もう少し丁寧に扱わないと駄目ですね。防水・耐塵だけど、耐衝撃ではありませんでした。(T_T)
Posted by pikku at 2007年07月19日 21:42
>pikkuさん、お久しぶりです。

W30、コンパクトデジカメをもう一台、というのでしたら、これを買いそうです。
「沢では使えん」って書いちゃいましたがまあ、僕の意見は結構極端ですから軽く読み流してくださいませ。
Posted by 野遊び人 at 2007年07月20日 01:21
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