この鉄道、もともとキルナの鉄鉱石を最北の不凍港であるナルヴィークまで運び出すために作られたもの。世界最北の旅客鉄道だ。

9:23イェリバーレを出発。列車を運行しているのは私鉄のConnex。少々古くて壊れている部分などは放置されているものの、シートなどは結構上等だ。
イェリバーレの駅には駅員もいなければ、券売機もない。
2等席に適当に乗り込んで、車掌が来たら券を買う。2人で600SEKだった。
スキーシーズンだけに週末は結構込み合うようで、一応予約でき、席も一応指定席のようなのだが…。かなりアバウトなシステムだ。

キルナまではお決まりの雪原&針葉樹の平原がひたすら続く。
キルナを過ぎると、ちょっとづつ、山が目立ち始める。このあたりは、どの山もなだらかで、スキーで山頂からドロップできそうだ。

列車はアビスコ(Abisko)へ。小さな町だが、クングスレーデン(Kungsleden:王様の散歩道)と呼ばれる有名なトレッキングルートの起点で、スキーやトレッキングなどのアウトドアスポーツの盛んな町だ。向かって右側の車窓に、トルネトレスク湖が白い雪原となって広がっている。(余談だが、地図などを眺めてみるとトレスクという語は湖という意味のようなので、この訳はおかしい?)そう、この湖はアイスホテルに氷を供給しているトルネ川の上流にあたる。
この電車、全体として右側(帰りは左)のほうが景色はお勧めだ。
列車は次第に標高を上げているのだろう。すでに線路脇からすぐに森林限界である。
国境の町、リクスグレンセン(Riksgransen)駅へ。無木立のなだらかな起伏のある地形に、家々が無造作に点在する。まるで南極の基地か(行ったことないけど)というような風景。家と家をつなぐ道路のネットワークもほとんど見当たらず、生活の足はスノーモービルなのだろうか。

ノルウェーに入ると、線路は美しいロンバックスフィヨルドの斜面に張り付くように走るようになる。地形は一転して険しくなり、家々は急な斜面に建てられている。
13:25、ほぼ時間どおりに、ナルヴィークに到着。帰りの切符(NOK576だった)を購入してから、町へ散策に。坂の多い、こじんまりとした美しい町だ。町の背後にドンとそびえる山は、スキー場になっている。この山に登ってみよう。


ゴンドラを使ってスキー場トップへ。天気は快晴。フィヨルドの青い海、真っ白に覆われた、ロフォーテン諸島の異様な形の山々、そしてカラフルな町並み。見事なコントラストだ。
このスキー場、整地〜不整地のあらゆる斜面を備え、ゲレンデ外もすべてオフピステOK(もちろん自己責任だ)の、めちゃくちゃ面白そうなスキー場だった。彼女は2時間でもレンタルして滑ればよかった〜としきりに後悔していた。でも僕は普通のズボンで来てしまったしね〜。
ナルヴィーク、いい街だった。今度は泊りで滞在してみたい。もちろんスキー板を携えてね。
帰りの車窓、アビスコのあたりで行きは気づかなかったラポーテン(Lapporten)が見えた。U字型にぽっかり削り取られた不思議な形の谷。こちらでは、よくパンフレットなどの写真に使われており、シンボル的存在なのかな。
オフォート鉄道の旅、なかなかお勧めだ。ただ、1月、2月の天候の安定しない時期は、列車の遅れなどが生じやすいらしいので注意を!

