2008年06月01日

黒部源流1周スキー 1日目 黒部五郎岳リベンジ

というわけで、黒部源流エリアを1周するスキーにトライすることにした。使える日数は結局3日。
初日は飛越新道から、北ノ俣、黒部五郎岳を越えて黒部五郎小屋まで一気に入ってしまわなくては、翌日からの行程がかなり苦しい。GWには、悪天候のため断念した黒部五郎岳。今回はなんとしても越えなくては。

という決意とは裏腹に、飛越トンネル下に止めた車中で目覚めた時は、出発予定時刻の6:00をすでに回っていた。(^^;
あわてて準備するも、出発は1時間遅れ。ここでの遅れは結構痛い。

20080601mizubasho.jpg
飛越トンネル周辺はすっかり春。ショウジョウバカマ、ミツバオウレン、イワナシなどの花が咲き乱れる道をスキーを担いで黙々と歩く。少し高度を上げると水芭蕉も出てきた。このルートは、道のすぐそば、いや真ん中にも水芭蕉が咲いていて、道から外れることなく水芭蕉がマクロで撮影できる。
…でもそれは、道全面が湿地であることを意味していて、歩きにくいことこの上ない。標高をあげるにつれ、ところどころに残雪が出てきて、ズボズボ踏み抜くこの中途半端な残雪も加わると歩きにくさ最悪の部類だ。

20080601kitanomata.jpg
寺地山あたりまで来ると、北ノ俣岳の西面の様子が良くわかる。すでに雪はまばら。うまくつないで行けば、下りはそこそこ滑れるかというところだが、登りはスキーを担いだまま夏道を行くのが早いかな。

避難小屋まで4時間弱かかって到着。ここの水場はありがたい。ラーメンを作って大休止とした。休憩後もスキーはそのまま担いで黙々と登る。

20080601summitKitanomata.jpg
さて、西面は雪が消えるのが早いからまあいいとして、稜線を越えた向こうも雪がなかったらどうしてくれようか。北ノ俣岳を上り詰め、期待と不安の混じった気持ちで稜線に到達し、向こう側へ。
やったね。期待通りというか、期待以上に稜線の向こうの黒部源流エリアはまだまだ雪たっぷりの世界が広がっていた。

北ノ俣岳山頂でスキーをはずす。すでに時刻は13時を過ぎている。のんびりしている時間はないので、さっさと滑降開始。
赤木岳とのコルまでは、短いながら気持ちの良い斜面。雪質は快適ザラメで、雪面もそれほど乱れてはいない。

20080601traverse.jpg
コルからアップダウンを避けて、東側の斜面をトラバースしていく。絶好の滑降向き斜面であるのだが、ここは我慢。中俣乗越までは、緩やかな下りトラバースで一気に入ることができた。山頂からここまでわずか20分。スキーの機動力を実感である。

20080601Yakushi.jpg
途中振り返ると、薬師岳が。ここから見ると、実に格好良い山容の山だ。写真右側のカール状地形など滑る斜面としても垂涎もの。薬師沢までうまくつながっていれば、太郎をベースに楽しい周回コースになりそうだ。GWなら行けるかな。

中俣乗越の先のピークは、西側の裾野を巻けるかと思ったが、ハイマツが濃くて断念。おとなしくピークを超えていく。

20080601ToKurobegoro.jpg
さて、ようやく黒部五郎岳だ。登る斜面は、ウマ沢に続く北斜面。GWにはここを滑る予定だったのだが、これが実にいい感じのフラットな中斜面。そのうち、この斜面を滑るために、また来たいものだ。

20080601CurlOfKurobegoro.jpg
1時間ほどの登りで、肩に到着。その向こう側の黒部五郎のカールは、期待通りのすばらしい景色だ。雪付きもまったく問題ない。ただ、滑り出しは相当な急斜面。雪庇の切れ目も限られており、なかなか難しそうだ。

20080601cliffOfKorobegoro.jpg
山頂からカールへのドロップは…僕には無理。ドロップしたのは、手前の雪庇の切れ目。

20080601SummitKurobegoro.jpg
まずは、目前の山頂へ。一度敗退した山に再び来れるのは、やはりうれしい。
山頂でスキーをつけて、雪庇の切れ目までの緩斜面を滑り、カールを覗き込む。ドロップ直後にクラックがあり、その下も崖で直接は滑れない。崖の上の急斜面を数十メートルトラバースし、崖が切れたあたりでようやく下に向けて滑れそうだ。その後も標高差100mくらいは、40〜45度くらいはありそうな斜面である。3日分の荷物の重さと転倒が許されないシチュエーションにちょっと緊張する。

さて、ドロップ。クラックのあたりは、スキーをフォールラインに向けたくない斜度なので、跨ぎ越し、崖上を慎重にトラバース。時間が16:00を回り、表面が少しパリパリし始めていたが、エッジが良くかかり問題はなかった。カリカリだったら、少し夏道沿いに稜線を歩いてからドロップするのが無難だろう。

20080601FromSummitKurobegoro.jpg
下に崖さえなければこけてもカールの底で止まるでしょ。後は一気にジャンプターンの連続で高度を下げた。カールの底の部分は、打って変わって穏やかな気持ちの良い斜面。しばらくは訪れる人もいなかったのだろう。自分以外の人の痕跡はまったくない。

20080601KurobegoroKoya.jpg
カールの底を滑ると下りすぎるので、最後は右寄りにトラバースして黒部五郎小屋へ。もちろんまだ営業はしていないが、無人の冬季小屋は開放されている。覗いてみると、十分きれいで快適。今夜はここを使わせてもらうことにしよう。

20080601sunnset.jpg
コースタイム
飛越トンネル下--寺地山--北ノ俣岳避難小屋--北ノ俣岳山頂--
7:009:5410:4013:10
中俣乗越--黒部五郎山頂--黒部五郎小屋
13:4416:0416:40


posted by S.A at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | テレマーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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